絵画空間の構築で見落としがちなコト

今日もお疲れさまです。

絵画を制作する上で、静物画や風景画などの “リアルな空間” を描く際、手前から奥に抜けて行く要素、すなわち “抜け” が必要になります。

絵画空間に “抜け” を意識し、設定することで、鑑賞者はなめらかに絵画空間の中を回遊することができるようになります。

この “抜け” を作るには、モチーフや建物の構成など、画面内の形をいかに配置するかが重要になります。

ただ、画面内の形を意識する人は多いのですが、“抜け” を作る上であまり意識されていない要素があります。


それが、

「画面の “四角” に近い要素を入れないこと」

です。


画面の “四角” に近い要素が入るほど、絵画空間の奥行きが阻害されるのです。

ここでいう “四角” とは、四辺の線だけではなく、四角の面そのもの、または四辺の各線も含まれます。

それらに近い要素が絵画空間に入ってしまうと、鑑賞者の視点は止まり、“抜け” がなくなってしまうのです。

具体的にいえば、手前の四角テーブルのコーナーの線が画面下の辺と並行関係になっている。
あるいは、箱形のモチーフやビルの真正面の四辺が、画面の四辺と並行関係になっている。

上記のように、画面の四角と近い関係になった時、絵画空間での “抜け” はなくなってしまいます。

たとえば、ビルの真正面が画面に大きく入ると、画面の四辺だけでなく、画面の “面” とビルの “面” が並行関係になり、絵画空間はみごとにブロックされてしまいます。

絵画空間における “抜け” を用意するのなら、まずは、画面の四角といかに “遠い要素” でモチーフや対象を構成するかが重要になります。

街並みの遠景など、ビルなどの四角が “小さくなる” ように設定してしまうのも一つの手です。


では、何かあれば教えてね!




Comments are closed.