アート制作においては、オリジナルの表現が必要です。
自己表現するのがアートのため、オリジナル表現をするのは当たり前のことです。
しかし、いざアーティスト活動をしている人を見ると、オリジナル表現をするのではなく、 オリジナル表現を “探す” 人が結構います。
美術館や画集やインターネットなどで、自分が求めるオリジナル表現を探すわけです。
そして、「コレだ!」というアーティストが見つかったら、そのアーティストの表現を取り込んで作品にするわけです。
当然この行為は、オリジナル表現ではありません。ただの “拝借表現” です。
しかも、以外とオリジナル表現でないことに気づいていない、人も多く、半永久的に “拝借先を探す” 活動をしてしまうわけです。
その結果、オリジナル表現に辿り着くことができない上に、拝借先を探し続ける活動をしてしまうのです。
これは、オリジナル表現を求められている美大受験においても同じ現象が起きています。
「オリジナル表現と思われる作品」を見つけて、受験時に “拝借” するわけです。
では、オリジナル表現をするにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、自分で手を動かし、考えるしかありません。
一ついえるのは、“アートはなんだかんだ自由” であること。
世の中には、多種多様な表現で、それぞれレベルが高い作品が存在します。
つまり、特定の表現のみレベルが上げられるわけではないわけで、どんな表現にも可能性が開かれているのです。
もちろん、美術館に行ったり、色んなアーティストの画集を見るのは大切です。
しかし、それは「勉強」のためであって「拝借」するためではないのです。