着手の早さ、がもたらす成果

 

先行者利益、という言葉があります。
まだ誰も取り組んでいないことに、人より早く取り組むことで、利益を手に入れるということです。

企業でいうなら、SNS事業やスマートフォンのアプリ事業など、流行するはるか前から事業に取り組んでいるところが高い確率で成功しています。

つまり、世の中の多くのことは、“早く着手” することで有利になることが多いということです。

例えば、学校の宿題。
学校から帰宅して、すぐ着手すれば終わりの時間を気にせず、しっかり取り組むことができます。
しかし、着手が遅れてしまうと、寝る時間が遅くなったり、最後まで終わらない、ということになってしまいます。

他にも、
受験勉強や夏休みの宿題という勉強をするとき、
スポーツ選手を目指すためのトレーニングや養成所での訓練、
剥きたてのリンゴやできたてのラーメンを食べるとき
お客様への連絡や資料準備…。

たいていのことは、“早く着手” することで有利になります。


しかし、“早く着手” して有利にするためには、条件が整っていなければいけません。
その条件は二つです。

(1)着手のための最低限の準備ができていること
(2)着手先の状況が正常機能していること

の二つです。


まず(1)です。
親が、子どもを国際的に活躍するように育てようとします。
そのため、高校からアメリカに留学させようとします。

しかし、語学の準備、学費と生活費の準備、留学する本人の心の準備(興味関心があるか)など、事前準備ができていないと、本来の目的が果たせないことになりかねません。

早く取り掛かって成果を得るには、そのための最低限の準備が必要なのです。


次に(2)です。
親が、子どもを国際的に活躍するように育てようとします。
(1)の例と同様に、高校からアメリカに留学させようとします。

しかし万が一、留学させようとしたときに、アメリカでテロが頻発していたとしたら、留学そのものを見直さなくてはいけません。

さらに例えるなら。
都心で昼食をとろうとした場合、お昼になるより少し早くお店にいったほうが並ばなくてすみます。
しかし、お店の状況を考えず、早くいきすぎると店がしまっていて、結局待つこともあるわけです。


上記の点がクリアされていれば、モノゴトには “早く着手” することが有利になりやすいです。


しかし、早く給料をおろそうとすると、給料日の銀行は人が殺到していますのでご注意ください。