作品制作のスピードアップに、最も必要なこと

 

アート作品の制作は、時間をかければかけるほど、良くなっていくとは限りません。
なぜなら、手数の量が増えることで、鑑賞者の “想像を奪ってしまう” 逆転現象もあるからです。


アート作品一作にどれだけの手数を入れるかは、テーマやコンセプト、表現方法により異なります。

しかし、手数の量とは関係なく、一作をスピーディーに仕上げることは重要です。
多くの作品を生むことが、良作を生む可能性を高めるからです。

では、制作のスピードアップには何が必要でしょうか。

描写、形の測量、筆さばき、ペインティングナイフの使い方、画材の周到な準備…。
様々な要素がスピードアップに影響します。
これらの要素は、描けば描くほどスピードを上げてくれる要素として成長します。


そして、中でも最もスピードアップに重要なことがあります。


それは、
“制作行程をイメージすること” です。


いくら、個々のスピードが上がっても、仕上げまでの全ての行程がイメージできていないと、制作のスピードアップになりません。

どこかの行程がイメージできておらず、悩みはじめてしまうと、一気にスピードが落ちてしまいます。

まずは、完成のイメージを明確にする。
そして、完成のイメージが決まったらすぐに描き始めるのではなく、仕上げまでの行程をイメージすることが重要です。

アートに携わる人は、絵柄や画像としてのイメージを持つのは得意です。
しかし、制作の行程を分解し、一つづつの作業を具体的に組み立てるのは慣れていない人も多いでしょう。
“制作行程のイメージ” という慣れないことをしっかり磨くことで、制作スピードが上がり、制作量が増え、良作を生みだすことにつながるのです。


 




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