マルチタスクの罠に、気をつけよう

 

 
以前のエントリーで、作品を大量に制作することの重要性を描きました。
この “大量に制作する” の意味は、“同時に複数の作品を制作すること” も意味しています。
 
つまり、制作における『マルチタスク』のことです。
 
たとえば、5枚の絵画と5個の彫刻を同時に制作したとします。
この場合、全体の進行具合を合わせることができれば、一気に10作品を仕上げることが可能です。
 
しかも、制作に必要な素材を10作品分まとめて調達していれば、個別に素材を調達するより、はるかにコストを抑えることができます。
10作品が同時に仕上がれば、気分も爽快ですよね。
 
 
しかし。
 
マルチタスクを実施するにあたり、重大な注意点があります。
 
 
それは、
 
“タスク間の移動は、極力少なくすること”
 
です。
 
 
電車でも自動車でも、移動には「時間」と「お金」がかかります。
忘れてはいけないのが「労力」もかかる、ということです。
 
電車や自動車の移動ではなく、タスクの移動であっても同様です。
タスクを変えるたびに、次のタスクへの準備(時間と労力)が必要です。
加えて、手を止めたタスクを再開するにはエンジン(労力)も必要です。
 
このように、制作のマルチタスクは「時間」と「労力」が特にかかるのです。
 
こうしたマルチタスクの罠を回避するには、似たタスクを選別し、結び付けることが必須です。
もしタスクをまとめられないのであれば、無理をせず、複数のタスクが “共通化” されるまでは、1つのタスクに集中すれば良いのです。
 
その結果、個別にタスクが上がっていくならば、それはそれで問題ないはずです。
 
自分のエンジンとエネルギーがなるべく無駄にならないよう、制作のタスクを管理しましょう。
 
 
 
 
 
 

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