【美術館関係者の方へ】“展示インデックス” 掲示義務を提言します

 

以前のエントリで、美術館の展示に対して、“どの位の鑑賞時間を要するか” を明記してほしい旨を書きました。

今回は、その第二弾です。

今回新たに美術館関係者の方にお願いしたいのは、
“展示インデックスの配布or掲示” です。

つまり、美術館に入館し、これから鑑賞する展示スペースに入る場合。
その展示スペースのはじめ、すなわち “ご挨拶パネル” の真下などに、“展示インデックス” を掲示するのです。

“展示インデックス” とは何かといいますと、その展覧会すべての作品が一枚の紙に表示されたものです。
展示スペースの間取りに作品の縮小画像が載ってあるものです。

展示インデックスの目的は、「無駄な鑑賞時間を削ること」です。

どこにどんな作品があるかわからないから、“最初から見なくてはいけない” という先入観が、生じます。
結果、律儀に入場した人全員が、最初から順番に見ていき、一つの作品にかける時間が来場者の混み具合に左右されてしまいます。

展示インデックスがあれば、あらかじめ、どこにどんな作品があるかわかるため、「見たい作品から見ること」ができるようになります。

また、どの作品にどれだけ時間をかけて見るか、などの予測ができるため、時間も読みやすいのです。


「キュレーターは展示の “流れ” を考えてくれている。だから、順番は守るべき」
という意見もあるでしょう。

キュレーターの意図を読むのも、展覧会の楽しみなため、“流れ” の通りに見ていくのも、もちろん自由です。

さらにいえば、展示インデックスにそれぞれの作品の “鑑賞時間目安” を記載してくれれば、なおよしです。

そもそも、書籍だって目次がありどこからでも読めるし、映画DVDやBlu-rayだってインデックスがありどこからでも見える。
アートの展示だけ “先が読めない” のはおかしな話なのです。

そこんとこ、もう少し現代的に改善してください。


 





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