一度うまくいった構図、モチーフで同じように次の作品を仕上げようとすると
同じようにうまく再現できないことがあります。
うまくいかない場合、大抵は“足りない感じ”に仕上がってしまいます。
俗にいう、「絵が枯れる」という状態です。
自分の描き方を模索している時に起こりやすい現象です。
「絵が枯れる」といわれると、水をあげても育たない、どうしようもない現象に感じてしまいます。
しかしこれは、単純に「完成までの作業不足」が原因です。
描き方を模索していると、様々な要素(色やタッチ、テクスチャなど)を試します。
すると一枚での模索が多いほど、要素が複雑になります。
要素が複雑なため、うまくいった場合に全ての行程を覚えていないため、次の作品で 再現しようと
する場合に“漏れ” が生じます。
うまくいった作品と同じ成功を繰り返すためには作業行程の記録をとって、
要素が漏れないようにします。
そのため、描き方を模索する際は、各工程で写真を撮って記録を残しておきましょう。
完成後に写真を撮り忘れてしまった場合も、時間がたっていなければ問題ありません。
記憶が新しいため、思い返してメモを残しましょう。