“ヒラメキ” との出会い

 

モノゴトには、「縁」があります。
「縁」とは、人生において何らかの必然性を含んでいます。

人でいえば、出会った人同士、「何かの縁がある」といいますよね。

誰かと誰かが出会ったのが人生において必然であるのなら、そこには“大切にしなくてはいけない何か” を感じさせます。

だからこそ、「人」との縁は大切にしなくてはならない、と思えるのです。


“縁” は「人」に限りません。

身近な日常のモノ、家や土地などの場所(地縁、といいますね)…。

思い入れのある道具や服、育った町や学校。
それらにも “縁” があるわけです。


そして私が大事にしなくてはいけない、と思うのが “ヒラメキ” との縁です。
頭の中にひらめく、“ヒラメキ” のことです。

頭の中に “ヒラメキ” が起こる。
それは、自分が “ヒラメキ” という「コト」に出会っているのです。

つまり、自分の内側にも貴重な出会いがある、ということです。
自分の内側に湧いた姿形のない “ヒラメキ” 。

そうした姿形のない “ヒラメキ” との縁。
ないがしろにしている人は、けっこういるのではないでしょうか。


特に、クリエイティブに関係して生きる人たち。
いったい人生で何度 “ヒラメキ” と出会うでしょうか。

“ヒラメキ” は、記憶や体験や経験や思考、それらが意識の川で組み合わさり、何かのきっかけで川から顔をだします。

そうした “ヒラメキ” は、何度も簡単に出会えるわけではないのです。

よく、
「アイデア」が浮かんだ時のために、いつでもメモができるようすること。
とビジネス書に書いてあります。
いまの時代なら、紙とペンもなく、スマホでメモができますね。

でもいったい、どれほどの人が、 “ヒラメキ” をメモにして関係を築けているでしょうか。

アーティストにとっては、良い作品や良い人に出会うこと以上に、
“ヒラメキとの良縁” を大切にすべきなのです。



 



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