アーティストには、活躍の振れ幅が個々により異なります。
その “活躍の振れ幅の差” はなぜ生じるのでしょうか。
活躍の規模を大きくしていくアーティストには特徴があるのです。
伸びるアーティストの条件。
それは、
“次の作品が見たい”
と思わせる作品をつくるアーティストです。
「次の作品」を期待され続けるからこそ、多くの「応援者」に支持されるわけです。
多くの「応援者」に支持されるということは、活躍の場を与えられ、どんどんアーティストとして伸びていくことになるのです。
しかしこのように描くと、
「一作一作素晴らしい作品を描いてさえいれば、今後も伸びていくのではないか。」
と思われるかも知れません。
確かに素晴らしい作品を描くことは必要不可欠です。
しかし、どんなに素晴らしい作品でも、すべてが “次の作品も見たい” となるわけではないのです。
ではなぜそのような、次の作品を見たくなる作品と、見なくても良い作品に分かれるのでしょうか。
その違いは、“次の作品が読めない作品かどうが” です。
目の前で素晴らしい作品を鑑賞したとき、その作品を描いたアーティストが次にどのような作品を手掛けるのか。
実は意外と想像できてしまうケースがあるのです。
想像できてしまった場合。
鑑賞者は目の前の素晴らしい作品を手掛けたアーティストの、次に生みだす作品への期待より、“次の素晴らしい作品” を探そうとするのです。
テレビドラマでも、初回の面白さは重要です。
しかし、ドラマの提供サイドからすれば、第2回にいかに期待してもらうかが重要です。
アート作品でも、つねに “次” を見てもらうための工夫がいる。
ということです。
その工夫ができるアーティストは伸びるのです。