“ながら” の、真の効用

 

 

先日、電車に乗っていると、ある駅から中学生くらいの男の子が3人乗ってきました。

その内の一人は、スマートフォンを左手、アイスを右手にしていました。

別の男の子がその子に対し、「アイス食べ “ながら”、スマホしてるし!」とツッコミを入れていました。

 

私は内心で「正確には電車に乗り “ながら”、アイスを食べ “ながら”、スマホをしている」のではないかとツッコんでいたわけですが、ともかく、微笑ましい光景でした。(電車の乗車人数も少なかったですし)

 

こうした、同時に複数の行為をする “ながら” は、時に行儀が悪いものとされます。

しかし、他人に迷惑をかけない、かつ有意義な “ながら” もあります。

 

洗濯しながら、掃除機をかける。

満員電車に揺られながら、ヘッドフォンで英会話を学習する。

昼食の弁当を食べながら、得意先にメールする。

 

などなど、色んな種類がありますね。

 

“ながら” の効果は、モノゴトの「時間短縮」や「効率化」と一般的に考えられています。

しかし、“ながら” の本当の効果は別のところにあるのです。

 

それは、“多時間を生きることができる” です。

 

一定の時間の中で、複数のことを同時にするのは困難を伴います。

しかしその分、複数のことをした “時間分” 、未来を生きることができるのです。

 

常に複数を同時にこなすことを意識すれば、それはさらに “かけ算” されていくことになります。

複数のことを同時にすれば、より前に進んでいきていける。これは、非常に魅力的なことです。

 

“ながら” には別のタイプの効用もありますね。

食べる時間を遅くして消化を遅らせる “ながら” などの「健康系」です。

 

食べながら、新聞を読む。

食べながら、おしゃべりする。

食べながら、テレビを見る。

 

行儀は悪くとも、「健康」には効果があります。

 

“ながら” にはリスクもともなうため、安全な範囲で積極的に行動をかけ合わせていきましょう。

 

 

 

 

 

Comments are closed.