絵画には、緊張感が必要です。
というより、画面の中に無駄がない状態が、緊張感がある絵画です。
正確には、「無駄になっている部分が少ない絵画」それが緊張感ある絵画です。
緊張感がある絵画は、鑑賞者を引き込む力を持ちます。
そして無駄が少ないわけですから、“長く” 作品を見てもらえることになります。
古今東西、多くの有名な絵画には、当然のように “緊張感” を備えています。
それが、名画たる所以でもあります。
では反対に、緊張感が “ない” 絵画とはどんな状態でしょうか。
それは、絵画が “ゆるゆる” になった状態です。
緊張感がなく、緩慢なわけですから、画面は “ゆるゆる” になっているわけです。
“ゆるゆる” がすべていけないわけでは、ありません。
しかし、意図しない “ゆるゆる” な要素は、画面に “無駄な部分” を生みます。
その “無駄な部分” は、鑑賞者にストレスを与えてしまうか、拒否されてしまうでしょう。
“ゆるゆる” な画面に、よほどのコンセプトがない限りは、緊張感を持たすことが有効といえるでしょう。
では、どうすれば絵画に “緊張感” を持たせることができるか。
それは、次回のエントリーで書きますね。