世界で行ってみたい美術館といわれれば、『ルーブル美術館』は外せない場所です。
世界中の有名作品が集まっていますよね。
いざ行くとなると、実際にルーブル美術館に行った人から、どんな所か話を聞くことになります。
すると、「良かった!」という声が行った人の大半の感想だと思います。
しかし一方で、「作品数が多すぎて、とても一日で見きれない」
という話も聞くことになります。
「作品数が多すぎて、とても一日で見きれない」
これだけ聞くと、「たくさん見れるんだ。楽しそう」
と思われるかも知れません。
しかし、実際に行くのであれば、その言葉に “潜む事実” を知っておくに越したことはありません。
なぜなら、あの膨大な作品をいきなり目の前にすると、冷静な鑑賞が難しくなるからです。
では、その驚愕の事実に目を向けてみましょう。
ルーブル美術館は、所蔵作品が “38,000点以上” あります。
(2014年8月26日時点の『Wikipedia』を参照)
この数字が意味することは何でしょうか。
美術作品の鑑賞に際し、一つの作品にどの位の時間をかけるか。
少なくとも1分。多い場合、3分以上見ることもザラでしょう。
ルーブル美術館の全作品を仮に1分で見たとします。
かなり、控え目に見積もっています。
すると、全作品を見るのに、38,000分かかることになります。
38,000分は、時間にすると、633.3時間(小数点第2位四捨五入)です。
この633.3時間をルーブル美術館の月木土日の開館時間9時間で割ります。
すると、73.4日(小数点第2位四捨五入)です。
つまり、1作品を1分で鑑賞し、1日9時間鑑賞しても、全作品を見るのに73.4日(小数点第2位四捨五入)かかってしまうのです。
ルーブル美術館に行った人の感想で、
「もっとゆっくり何日もかけて見た〜い」
という声もよく聞きますが、73.4日(小数点第2位四捨五入)も通うのは現地に住んでる人でないと、まず無理でしょう。
いかがでしょうか。
作品数が膨大にある、という事実は、鑑賞者に鑑賞能力の限界を知らしめるのです。