人物画には、“軸” が必要

 

人物をしっかりと描き上げるには、人体の芯である “軸” を意識する必要があります。

どんなモチーフでも、形状の「大きな流れ」から「小さな流れ」を意識しなくてはいけませんが、特に人物については意識的にやらないと “生命感” が少なくなってしまいます。

人物の軸を表現するには、“重力を支える身体の構造” を描かなくてはいけません。

頭、
首、
肩、
二の腕、
肘から手首までの腕、
肩から腰までの胴体、
腰付近の付け根から膝までの大腿、
膝から足首までの脛

上記のパーツを、身体の姿勢ごとに、“重力を支える身体の構造” を意識して描かなくてはいけません。
“重力を支える身体の構造” とは、“人体が姿勢を維持するための法則”です。

立っている時、身体を右足で支えるように立てば、右肩が下がり左肩が上がる。
座っている時、頭を左に傾ければ、左肩が上がり右肩が下がる。

こうした法則を意識して描くと、人物の軸が表現できます。


しかし、“人物の軸” にばかりこだわってしまうと、モデルの姿勢の特徴や雰囲気などの “個性” が失われることもあります。

“人物の軸” をしっかりと捉えて身体の構造を強調するのが最終目的になるのは、あくまで人物画のレッスンにおいててです。

人物画の最終目的は、人物を通したテーマの表現です。
モデルの持つ雰囲気や個性、そのモデルを通した人間社会の営みなど。

こうしたテーマや表現に違和感をもたらさないように、人物画の描き方を学んでおく必要があるのです。


 





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