アート作品の制作活動を続けていると、自分の作品が蓄積されてきます。
作品が蓄積されてくると、ある段階で “ポートフォリオ” をつくるべきです。
自分の作品集を持っておくことで、誰かにアドバイスをもらったり、自分の作品を比較し振り返ることができます。
実際、美大生や作家活動をする人は、ほとんどが “ポートフォリオ” をまとめているでしょう。
このポートフォリオですが、“編集方法” は二通り持つべきです。
一つ目は、
「過去から現在まで制作した作品を、ほぼすべて載せる」です。
この方法で編集する場合は、“誰かに直接アドバイスをもらえる時” です。
自分が制作した作品は、多少「失敗かも…」と思えるものも、すべて載せる。
そうすることで、相手がどの作品に反応してくれるかを知ることができます。
自分の表現が定まっていない時ほど、相手のリアクションから貴重な気づきを得ることができるわけです。
また自分の作品同士で比較検証する場合も、すべて載せるタイプが便利です。
二つ目は、
「テーマや作風、時期を絞った作品のみ載せる」です。
アート系コンペでは、“ポートフォリオの提出” を求められることが少なくありません。
この場合、自分が手がけたからといって、“何でもかんでも” 載せてしまうとマイナスになってしまいます。
「この人はどれがやりたいんだろう」と相手を不安にさせてしまうことになります。
しかも、アート系コンペですから、相手に直接説明する機会はないのです。
伝えたいこと、連作によるテーマ訴求など、一本の筋が通った作品群を載せなくてはいけません。
いかがでしょうか。
ポートフォリオの使用シーンを意識し、二通りの考え方で編集しましょう。