原色を使ってはいけない、は本当か

 

 
水彩画や油彩画などの制作で、絵の具をチューブから出したままの色を「原色」といいます。
 
この「原色」を、他の絵の具と混ぜたりせず、そのまま画面に使用すると、指導者から言われる言葉があります。
それが、「原色を使ってはいけない」です。
 
 
なぜ絵画を学ぶ場では、「原色を使ってはいけない」といわれているのでしょう。
 
それは、「原色」が “原色として見える” 使い方をしているからでしょう。
 
チューブから出した絵の具をダイレクトに筆につけ、白い画面に乗せる。
それでは、置いた色が白と対比して目立ち、チューブから出したままの原色と一目で分かってしまいます。
 
逆にいえば、「原色」が “原色として見えない” 使い方であれば、問題ないということです。
 
白と対比する場所での使用はさける。
チューブから出したままの濃度ではなく、濃さを調節する。
 
上記のような方法で「原色」をしようすれば、“原色として見えない” ため、絵画を学ぶ場で指摘されることも減るでしょう。
 
絵画において絵画の道具(絵の具)を使用しているのですから、“してはいけない使用方法” はあまりないのです。
 
使いたい色、やりたい技法があれば、我慢するのではなく、どうすれば絵画にフィットできるか工夫すべきなのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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