アートの普遍3大テーマ

 

アート作品にはそれぞれテーマがあります。
個別の作品テーマを傾向で見ていくと、大きなカテゴライズに分類することが可能です。

アート作品の持つテーマを網羅すべく、私流に以下カテゴライズしてみました。

〔1〕人間

・身体、生と死、ジェンダー、記憶、五感、etc

〔2〕自然

・現象、素材、時間、空間、etc

〔3〕社会

・テクノロジー、歴史、宗教、民族、国家、文化、政治、etc

大きく、『人間』『自然』『社会』の3つに分けました。
なぜこの3つかというと、互いに因果関係があるからです。

アートを作る人間そのもの、人間そのものを生んだ自然、その人間が生んだ社会、
という因果関係です。
また社会は自然に影響を与え、自然は人間に影響します。

まず、『人間』です。
作品を表現する、私たちが持っている体ですね。
体が持っている可能性や問題、疑問がテーマになります。

次に、人間を取り囲み、関係する、『自然』です。
人は自然から生まれ、自然と共に生きています。
その自然が持つ現象や、自然が生み出す素材がテーマになります。

最後に、人間が自身で生み出した、『社会』です。
個性を持つ個々の人間が集まり、利害関係が発生する中で協力して生きていくということは、
まとめていくための、あらゆるシステムが必要です。
そのあらゆるシステムの特徴や問題、可能性がテーマになります。

現代アートの作品を、上記でカテゴライズしてみるとわかりやすいと思います。

デミアン・ハーストさんは、当然ですが、「〔1〕人間 」の「生と死 」ですね。

オラファー・エリアソンさんは、「〔2〕自然 」の「現象」で、

マルレーネ・デュマスさんは、「〔3〕社会」の「民族」です。

いかがでしょうか。

美術館で作品を鑑賞する時など、
「この作家は何がテーマかな?」「この展覧会はどのカテゴライズのセレクトが多いかな?」
と考えながら、展示全体のテーマや意図を考えるのも楽しいですよ。

私は展覧会そのもののテーマをカテゴライズで考え、
個々の展覧会がどのような影響力や効果を持つか、検討してみるのです。

 

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