制作における、インプットとアウトプットの比率

制作において、自分だけの表現をするために、

・何をどれ位学べば良いか
・モノゴトにどこまで興味を持つ必要があるか

を考えることがあると思います。

要は、アウトプットに対して、インプットはどれ位必要か、を考えるわけです。

上記のように、インプットがどれだけ必要か、と考えることは
「インプットとアウトプットの比率」を考えているのと同義です。

インプットは多ければ多いほど、良いように感じます。
しかし、制作においては事情が違います。

制作におけるインプットとアウトプットの比率は、
“最大限アウトプットの比率を高める” が正解です。

インプットに比重をおく必要はありません。
制作においては、アウトプットを最大化することが重要だからです。

なぜでしょう。

制作はアウトプットがないと成立しません。
つまり、「作品を完成させる」というゴールがあって成立します。

制作に関するインプットは、直接アウトプットに作用することは少ないため、
延々とインプットし続けてしまう可能性があるのです。
それでは、貴重な制作の時間が奪われてしまいます。

一方、アウトプットはインプットに作用します。
目的を持ったアウトプットは、インプットが必要になるからです。
また、アウトプットは制作のゴールですから、延々とアウトプットし続けてもOKなのです。

そもそも制作なんて、しなくても生きていけます。
映画を見たり、絵画鑑賞したり、読書したり、音楽聴いたり…インプットの方が、楽しいことがたくさんあります。

そんな楽しいインプットが溢れている社会で、
アウトプットを最大化すべく行動しなければ、自然とアウトプットは減ってしまいます。

アウトプットの最大化、に対し

「いやいや、ちゃんと勉強しないと、何をどう制作したらいいかわからないし」
という意見もあるでしょう。

そうです。
だから“目的に応じた最小のインプット” は必要なのです。

以下に少し、例を記載します。

(目的のアウトプット)
最新の日本社会をテーマに制作する
⬇︎
(インプット)
本屋で新著の社会科学の書籍を買う。新聞を読む。

(目的のアウトプット)
過去の思い出をテーマに制作する
⬇︎
(インプット)
昔の写真をまとめる。過去につけた日記を読む。

制作以外でいえば、

(目的のアウトプット)
初デートで、印象よく見せる
⬇︎
(インプット)
オシャレな友だちに、メイクに関するアドバイスをもらう

(目的)
志望校に合格する
⬇︎
(インプット)
志望校に合格者を多く出す予備校に通う。赤本を買う。

いかがでしょうか。
アウトプットを優先させると、自動的に必要なインプットが見えてくるのです。

わざわざ、「良い作品を作るには、哲学書を読むべきかも」と無理にインプットする必要はないんです。
無理に色んなものを吸収して、使う機会がこないのはもったいないです。
まずは、アウトプットに専念しましょう。

同様に、アウトプットには目的を持ちましょう。
目的を持たない(インプットのない)制作も、もちろんあって良いと思いますが、それだとプリンターでいえば、印刷チェックの出力をしているに過ぎません。

時間と資源は有効に使用すべきです。

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