アーティストに、情報収集は必要か

 

アーティストにとって情報収集は必要でしょうか。

世の中の動向、最新のアート業界の動向、映画や小説やファッションなどのカルチャー…


どの情報も、「必要性」を考えれば考えるほど、必要な気がしてきます。

世の中の動向を知らなければ、社会的なテーマの表現ができない気がします。
最新のアート業界の情報も知っておかなければ、表現の重複するアーティストと差別化出来ない気がします。
また、映画や小説やファッションなどのカルチャーも把握しておかないと、表現が古びてしまう気がします。

このように、あらゆる情報は、“集めないと心配になる” ようにできています。
そして、情報を遮断すればするほど、時代に取り残されるようになっています。

SNSを中心に仲間の交流は行われますし、スマホを使うのと使わないのとではモノゴトの処理スピードがまったく違いますよね。

当然、すべての情報を収集するのは不可能です。
しかし、アーティストであれば、“アート業界の動向” という “専門の情報” は必要です。

アーティストが、アート業界という専門の動向をまったく知らなければ、作品の表現以外でも不利になってしまうこともあるからです。

作品が国内外で評価されたアーティストも、活躍し続けるためには、情報収集は欠かせないでしょう。
“運頼み” ではマーケットのニーズに応え続けることができないからです。


ただし、情報を収集することは、アーティストとして活躍するのに「十分条件」ではありません。
あくまで「必要条件」です。
情報収集の量に比例して作品が良くなり、情報収集の量に比例して活躍できるわけではないからです。

アーティストには、自分自身に向き合い、自分自身の感覚を確認することも必要です。
ひたすら手を動かし、作品を量産することも必要です。
情報収集ばかりに時間を割くわけにはいかないのです。

しかしながら、やはりアーティストにとって情報収集は必要です。

なぜなら、“情報はルール” だからです。

情報を遮断することはルールの外に出ることになります。
アート業界でアート業界のルールを知っておかないと、その中で作品を売り続けるのは難しいでしょう。

ただし、他人からの評価や、自身の活躍がどうでもいい場合、情報収集は必要ありません。
ただやはり、アーティストとして作品販売を中心に生きていくのであれば、アート業界の動向を把握し、売れ続ける研究が必要なのです。


 



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