作品サイズで迷ったら、大きな作品を描いたほうが良い理由

 

 
絵画の制作に取りかかるとき、作品サイズをどうするか悩むことがあると思います。
 
小さい作品であれば、コストも抑えられます。
売ることを考えれば、値段も抑えることができます。一枚を仕上げるのも、大きなサイズより早く上がります。
 
逆に大きい作品では、コストがかかります。
広い面積に絵の具を塗るには、それだけの絵の具を確保しなくてはいけませんし、労力もかかります。
 
 
しかし、制作費と場所が確保されていて、小さい作品でも、大きい作品、どちらでも描ける状態の場合。
 
小さいサイズと、大きいサイズ、どちらにすべきかとなると、大きいサイズにすべきです。
なぜなら、大きいサイズのほうが、費用対効果が高いからです。
 
大きいサイズの絵画と、小さいサイズとの絵画。
展示の機会でも、大きいサイズの作品は、スペースをしっかり使用できる上、人の目に止まりやすいです。
 
加えて、大きいサイズで描いた作品は、のちにコンペ式の展覧会に出せる可能性も高くなります。
多くの展覧会では、大きいサイズのニーズが高いからです。
 
労力と時間の面でも、面積比で考えると、大きいサイズの方が “少ない労力と時間” で仕上げることができます。
F1号と、F100号の双方に、キャンバス内に同じ比率で「リンゴを1個」描いた場合。
書き込み具合を同じにしても、F100号を仕上げるのに、F1号の “100倍の時間と労力” がかかるということは、まずありません。せいぜい数倍の差でしょう。
 
 
気持ちの問題もあります。
 
大きいサイズは、それだけのスペースをとります。
ということは、貴重な居住スペースや制作スタジオ内を、作品が占めることになるですから、良い作品を置きたいと思うわけです。
結果、できるだけ良い作品を制作したい、という気持ちを持たざるをえないのです。
 
 
 
 
 

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