「ヨコハマトリエンナーレ 2014」の印象

 

 
「ヨコハマトリエンナーレ 2014」に行きました。
文字通り、この展覧会は横浜で開催される国際展です。
 
「トリエンナーレ」の名がつく通り、“三年に一度” 開催されています。
ちなみに私は2005年の第二回、2009年の第三回を見に行きました。
 
今回はアーティストである森村泰昌さんが、アーティスティックディレクターでした。
アーティストが総監督的な役割を担うのは、第二回の川俣正さんが総合ディレクターを勤めて以来です。
 
2005年の第二回は、“色んなアーティストが参加した川俣正作品” という印象でした。
そのため、今回も“森村色” が濃く出るかと思いました。
 
しかし、今回は違いました。
 
トリエンナーレコンセプト(森村色を感じない)を掲げ、各セクションをコンセプトの構成要素として設定していました。
 
今回のヨコハマトリエンナーレの印象は、一言でいえば
 
「アートの必要性を訴える、堅実なプレゼン」
 
といったところでしょうか。
 
“アートの重要性” を、 “忘却” という概念の見直しで提示した今回のヨコハマトリエンナーレ。
森村泰昌さんが、「アートを “愛している” 」という想いを見ることができました。
 
その想いに気づいて、ほっこりしてしまうのです。
 
 
個々の作家選定や選抜された作品の出る年代、作品の経路など、気になる点はあります。
しかし、森村泰昌さんの想いは感じとれるトリエンナーレでした。
 
 
 
 
 
 
 

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