絵画で “強い意味” を持つ要素と付き合う方法

 

前回のエントリーで、“記号” や“マーク” などの “強い意味を持つ要素” を入れることによる影響を書きました。
 
今回は、それでも記号やマークなどを使用したいという人のために、記号やマークとの絵画上での “付き合いかた” を考えます。
 
 
記号やマークにより、“強い意味” を持つことが、絵画に大きな影響を与えてしまう。
 
となれば逆に、意味が弱まっているのなら、絵画に使用できるどころか、効果的にすらなるのではないでしょうか。
 
 
では、記号やマークなどの“強い意味” を弱めるための具体的方法です。
 
 
一つ目の方法。
画面の中で、記号やマークなどを “小さくする”
 
要素が小さくなり、画面の中で占める割合が少なくなれば、その存在は弱まります。
存在が弱まるということは、記号やマークが持つ意味も弱まるということです。
 
 
二つ目の方法。
記号やマークの “描写を弱くする”
 
線を細くしたり、薄く塗ってあげるのです。

視覚的に入ってくる “線” や “面” の情報量が減るわけですから、“記号” や “マーク” のもつ持つ意味も弱くなります。

 
三つ目の方法。
記号やマークを、“たくさん描く”
 
量が増えれば増えるほど、一つずつの主張はぶつかり合い、弱まります。
 
 
いかがでしょうか。
このように、“強い意味を持つ要素” は、その強さをコントロールすることで、有効に作品に使用できるのです。
 
 
 

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